会について

武蔵ノ國御嶽快足登山会について

はじめに

武蔵ノ國御嶽快足登山会は、武蔵野の国(現在の東京都・埼玉県)にある御嶽山を中心とした山々で、快足登山(マウンテンランニング)を楽しむ山岳会です。

私たちは、日本古来の登山スタイルである「快足登山」を通じて、山との調和を大切にし、自然への敬意を忘れることなく活動しています。

2020年に設立され、現在約30名の会員が所属し、週末を中心に活動を行っています。

快足登山とは

快足登山とは心地よく身軽に山を駆け登り、駆け下る、日本古来の登山スタイルです。

さらに山岳ランニング競技としたのがマウンテンランニング(スカイランニングを含む)です。

國御嶽の風景

國御嶽とは

"御嶽"(みたけ)と称する山々は修験道に深くかかわっており、一国に一山、"國御嶽"として開山された経緯がある。

主なものとして武蔵御嶽山(青梅・御岳山)、甲斐御嶽山(金峰山)、木曽御嶽山など。

富士山や大山(相州)をはじめ"御嶽"を冠しない國御嶽もあり、赤城山(上州)、日光二荒山(野州)、筑波山(常州)などもそうである。

いずれの山々も安心感を与える、美しく、山容の整った姿形をしている。人々がこれらの山体そのものを神として崇めてきたのも無理からぬことであろう。

日本オオカミ

シンボルの日本オオカミについて

秩父から奥多摩にかけての國御嶽にはオオカミを御神体とする神社が数多くある。

武蔵御嶽神社(青梅・御岳山)、三峯神社(秩父・三峰山)、宝登山神社(小鹿野町)が有名である。

日本書紀によると、日本武尊(ヤマトタケル)が東征の折り、この地に棲むオオカミに助けられ窮地を脱したとされている。

その後、東国の安寧と平和を祈り「大口真神」(オオグチマガミ)として祀られてきた。

やがて先に述べた修験により、オオカミ信仰が広まっていたようである。

元々古代より人々は山間地に暮らしており、農作物を荒らすイノシシやシカなど害獣を捕食するオオカミはありがたい存在であった為、神そのものとして崇められてきたようである。

このように歴史的・地理的背景から、私達はニホンオオカミをシンボルとし、会の名称に"國御嶽"を冠することとします。

会の構成と活動内容

当会は目的に応じて3つの部門に分かれて活動しています。

「快足登山部」

快足登山や快速登山競技であるマウンテンランニングを楽しむことを主目的とし、地域交流に繋がるイベントも行う。

「競技部」

スカイランニング(快速登山)競技活動を主目的とする。

スカイランニングチーム『The Skywolf』(呼称:スカイウルフ)を擁し、スカイランニングアスリートとそれを支援するメンバーによって構成される。

JSA団体加盟登録(2022.4〜)

「山岳文化部」

快足登山を楽しみながら、この地の歴史や文化、地理・動植物の生態など学んだことを会員に発信すると共に地域交流を積極的に行う。

※会員個々の山岳アクティビティに関しての制約は行わないが、会としての山岳活動はあくまで"快足登山"に拘り、限定する。

会員の心くばり

活動の場となる、この山域に昔から暮らしている先人達の教えに添い、山の神に感謝の念をもつ。

登山道と言われているものは、先人たちが歩んできた軌跡である。

山のエチケットを心掛けながら行動することで大切な山と、人とのつながりを守っていく。

気象状況だけでなく自分の技量や体調を考慮し、"安全登山・無事下山"を心掛ける。

山岳保険への加入は快足登山会員にとっての責務であり、個または集団に限らず山行前には家族や知人に登山計画を伝えておく。

しまいに

会の特色として、活動地域における山岳文化・信仰の影響を多大に受けているが、会員個々の宗教・信仰感に干渉することはせず、その自由を保証する。